繁体字で中国語を勉強したいと思ったことはありませんでしょうか。
台湾や香港に行く用事があってある程度勉強をしたいと思ってもあまりテキストはありません。簡体字ならあるけど、わざわざ繁体字に直すのが面倒。
そういった悩みを解決すべく私のオリジナルで繁体字のテキストをつくろうと思います!
と言ってもさすがに無理があるので、いくつかのテキストを参考にそれを簡体字から繁体字に直します。
シリーズ一覧はこちら。
では頑張って勉強していきましょう!
12.経験相、アスペクト助詞”過guo”、将然相
ここでは「~したことがある」という動作・行為の「経験」を表す「経験相」(動詞+過guo)の用法について解説します。”過guo”は経験を表すアスペクト助詞です。また、「もう間もなく~する」という「将然相」について解説します。
62.経験相~肯定文・否定文・疑問文
過去の経験について述べるときには、動詞にアスペクト助詞”過guo”をつけます。”過guo”は軽声です。
【基本文型】肯定文:「~したことがあります」
我去過花蓮。Wǒ qùguo huālián.(私は花蓮に行ってきました。)
経験相の肯定では、よく動詞の前によく”曾經céngjīng“(かつて、以前)を伴います。
他曾經在上海住過一年。Tā céngjīng zài shànghǎi zhùguo yì nián.(彼は以前、上海に一年住んだことがあります。)
※《動詞+過》のア後には”了le”をつけません。
経験した回数を加えるときには、《主語+動詞+過+回数+目的語》となります。しかし、目的語が人を表す名詞か代名詞の時は、回数を表す語は目的語の後方に置きます。
我吃過一次法國菜。Wǒ chīguo yícì fàguó cài.(私はフランス料理を一度食べたことがあります。)
我見過他一次。Wǒ jiànguò tā yīcì.(私は彼に一度会ったことがあります。)
また、目的語に修飾語がついて長くなるときには、目的語はよく文頭に置かれます。
<<鐵臂阿藤木>>這本漫畫我看過三次。<<Tiě bì Āténgmù >>zhè běn mànhuà wǒ kànguò sāncì.(私は漫画「鉄腕アトム」を3回読んだことがあります。)
【基本文型】否定文:「~したことがありません。」
我沒看過中國小說。Wǒ méi kànguo zhōngguó xiǎoshuō.(私は中国語の小説を読んだことがありません。)
否定文では、副詞”從來cónglái”(これまで、かつて)を伴うことがよくあります。
他從來沒(有)滑過冰。Tā cónglái méi (yǒu) huáguo bīng.(彼はこれまでスケートをしたことがありません。)
【基本文型】疑問文:「~したことがありますか。」
“嗎ma”を用いる疑問文と反復疑問文(動詞+過guo~沒有méiyǒu)の型があります。
你來過嗎?Nǐ láiguo ma?(あなたは来たことがありますか。)
你們住過北京飯店沒有?Nǐmen zhùguo běijīng fàndiàn méiyǒu?(あなたたちは「北京ホテル」に宿泊したことがありますか。)
《動詞+過》の反復疑問文には、《動詞+過~沒有》の型だけでなく、肯定の《動詞+過》と否定の《没+動詞+過》を並べる形もあります。この場合、肯定形の”過”は省略されることがあります。
你去(過)沒去過美國?Nǐ qù (guo) méi qùguo Měiguó?(あなたはアメリカに行ったことがありますか。)
疑問文に対する受け答えは、次の通りです。
你學過日語嗎?/你學過日語沒有?/你學(過)沒學過日語?Nǐ xuéguo Rìyǔ ma?/Nǐ xuéguo Rìyǔ méiyǒu?/Nǐ xué (guo) méi xuéguo Rìyǔ?(あなたは日本語を学んだことがありますか。)
學過。Xuéguo.(はい、あります。)/沒(有)學過。Méi (yǒu) xuéguo.(いいえ、ありません。)
今日はここまでです。お疲れ様でした!
参考文献
完全マスター中国語の文法[改訂版]
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