「サステナブル」や「SDGs」という言葉はよく聞くけれど、何から始めたらいいか分からない…
「どうせなら、人とは違うおしゃれでユニークなものが好き!」
そんな風に感じている学生や20代のあなたへ
今、海外で「アップサイクル」が、環境に優しいだけでなく、クリエイティブで新しい価値を生み出すムーブメントとして大きな注目を集めているのを知っていますか?
この記事では、捨てられるはずだったものから驚くほどおしゃれなアイテムを生み出す、海外の最新アップサイクル事情を徹底リサーチ
Z世代の心を掴む、イケてるブランドや明日から真似したくなるようなアイデアをたっぷりご紹介します
これを読めば、あなたもきっとアップサイクルの魅力にハマるはず
周りと差がつく、サステナブルでおしゃれなライフスタイルをここから始めましょう!
アップサイクルとは?リサイクルとの違いを簡単解説
まず、「アップサイクル(Upcycle)」って何?というところから簡単におさらいしましょう
よく聞く「リサイクル(Recycle)」は、ペットボトルを回収してもう一度ペットボトルにしたり、繊維に戻したりするように、一度資源の状態に戻してから再利用することです
一方でアップサイクルは、元の製品の形や特徴を活かしながら、新しいアイデアやデザインを加えて、もっと価値の高いモノに生まれ変わらせることを指します
日本語では「創造的再利用」とも言われています
アップサイクル | リサイクル | |
---|---|---|
目的 | 元のモノより価値の高いモノを作る | 再び資源として利用する |
プロセス | 素材の特性を活かし、デザインやアイデアを加える | 一度原料の状態に戻す |
例 | 古着のデニム → おしゃれなバッグ | ペットボトル → 新しいペットボトル |
つまり、ただ再利用するだけでなく、よりクリエイティブでポジティブなアプローチがアップサイクルの魅力なんです
なぜ海外でアップサイクルが熱い?Z世代が惹かれる3つの理由
では、なぜ今、特に海外でアップサイクルがこれほどまでに注目されているのでしょうか?
その背景には、環境問題への意識が高いZ世代の価値観が大きく影響しています
1. 環境問題への意識と行動
気候変動やプラスチックごみ問題など、深刻な環境問題に直面している今、大量生産・大量消費の社会に疑問を持つ若者が増えています
アップサイクルは、ごみを減らし、資源を無駄にしない具体的なアクションです
自分の消費行動が、地球環境の改善に直接つながるという実感を得られることが、多くの若者を惹きつけています
2. 「自分らしさ」を表現できるユニークさ
アップサイクル製品は、元となる素材が一つひとつ違うため、世界に一つだけのユニークなアイテムがほとんどです
ファストファッションのように誰かと同じになるのではなく、「自分だけのストーリー」があるモノを持ちたいというZ世代の価値観にぴったりマッチします。個性を表現する手段として、アップサイクルは最適な選択肢なのです
3. クリエイティブで「エモい」ストーリー性
消防士が使っていたホースがバッグになったり、船の帆がジャケットになったり
アップサイクル製品には、そのモノが持つ背景やストーリーが詰まっています
そのストーリーに共感し、製品を所有すること自体がクリエイティブな体験となります
単なる「モノ消費」ではなく、その背景にある物語や価値観を重視する「コト消費」や「イミ消費」を求めるZ世代にとって、アップサイクル製品は非常に魅力的に映るのです
【ジャンル別】海外のおしゃれなアップサイクル事例&ブランド15選
それでは、実際に海外でどのような素晴らしいアップサイクルが行われているのか、具体的なブランドや事例を「ファッション」「インテリア・雑貨」「アート・その他」の3つのジャンルに分けて見ていきましょう!
ファッション編:サステナブルはここまで進化した!
1. FREITAG(フライターグ)|スイス
トラックの幌(ほろ)を再利用したメッセンジャーバッグで有名な、アップサイクル界のパイオニア
丈夫で防水性に優れ、一つとして同じデザインがないのが特徴です
使い古された幌が、都会的で洗練されたバッグに生まれ変わる姿は、まさにアップサイクルの象徴です
2. Patagonia(パタゴニア)|アメリカ
アウトドアブランドとして有名ですが、早くから環境問題に取り組み、リサイクル素材の活用や製品の修理サービス(Worn Wear)を推進しています
フリース製品の多くは、リサイクルされたペットボトルから作られています
着なくなった服を新たな製品へと生まれ変わらせる取り組みは、多くのブランドに影響を与えています
3. Ecoalf(エコアルフ)|スペイン
「Because there is no planet B®(第2の地球はないのだから)」というスローガンを掲げ、海洋ゴミやペットボトル、漁網などをリサイクルしてスタイリッシュなウェアやアクセサリーを作るブランド
デザイン性が非常に高く、サステナブルファッションのイメージを覆しました
4. Veja(ヴェジャ)|フランス
リサイクルペットボトルから作られたメッシュ素材や、アマゾンの天然ゴムなど、サステナブルな素材でミニマルなスニーカーを作るブランド
クリーンなデザインでどんなファッションにも合わせやすく、世界中のセレブや若者に愛用されています
5. Marine Serre(マリーン・セル)|フランス
三日月ロゴがアイコニックなパリの注目ブランド
デッドストックの生地や古着のタオル、カーペットなどを再利用し、未来的でモードなコレクションを発表しています
ラグジュアリーファッションの世界にもアップサイクルの波をもたらした存在です
インテリア・雑貨編:暮らしを豊かにするアイデア
6. Piet Hein Eek(ピート・ハイン・イーク)|オランダ
廃材を組み合わせて作られた「スクラップウッドシリーズ」の家具で世界的に有名なデザイナー
木材の傷や色褪せをそのまま活かしたデザインは、温かみがありながらも洗練された雰囲気
一点ものの家具は、空間の主役になります
7. Elvis & Kresse(エルヴィス&クレッセ)|イギリス
ロンドンの消防署で廃棄される消防用のホースを再利用し、バッグやベルト、財布などを作っています
ホースの50%が埋め立て処分される運命だったものを救い、売上の一部を消防士の慈善団体に寄付しています
力強い素材感と社会貢献のストーリーが魅力です
8. Looptworks(ループワークス)|アメリカ
航空会社の廃棄される座席のレザーや、スポーツブランドの製造過程で出る余剰素材などを使って、高品質なバッグやアクセサリーを製造
本来なら捨てられるはずだった最高品質の素材を「救出」し、新たな命を吹き込んでいます
9. Pentatonic(ペンタトニック)|ドイツ
「ゴミ」から美しい家具やアクセサリーを生み出す企業
スマートフォンやPCのガラス、プラスチック、アルミ缶などを独自の技術でリサイクルし、モジュール式の洗練された家具をデザインしています
デザイン性と循環型経済を両立させています
10. The Rubbish Project(ザ・ラビッシュ・プロジェクト)|イギリス
食品廃棄物、特にじゃがいもの皮から開発した生分解性の新素材「Chip[s] Board®」で注目を集めています
この素材は、木材チップボードの代替品として、ファッションやインテリアなど様々な分野での活用が期待されています
アート・その他:驚きの変身を遂げたモノたち
11. Bordalo II(ボルダロ・セカンド)|ポルトガル
街に捨てられた廃材やガラクタ(バンパー、タイヤ、電化製品など)を集めて、巨大な動物のストリートアートを制作するアーティスト
大量消費社会が自然環境に与える影響を、カラフルでインパクトのある作品を通して訴えかけています
12. Gomi Design(ゴミ・デザイン)|イギリス
回収が難しくリサイクルされにくい軟質プラスチック(レジ袋など)を再利用して、マーブル模様が美しいポータブルスピーカーなどを制作
ゴミ問題にデザインの力で立ち向かう姿勢が評価されています
13. ByFusion(バイフュージョン)|アメリカ
リサイクルが困難なあらゆる種類のプラスチックごみを、圧縮して「ByBlock」という建築用ブロックに変える技術を開発
接着剤や化学物質を使わず、環境に配慮した建材として注目されています
14. Toast Ale(トースト・エール)|イギリス
売れ残ったパンの耳や余剰分のパンを原料に、美味しいクラフトビールを醸造
食品ロスという大きな社会問題に、ポジティブで楽しい方法で取り組んでいます
売上の一部は、食料廃棄問題に取り組む団体へ寄付されます
15. The Upcycled Food Association (UFA) |アメリカ
アップサイクル食品の普及と標準化を目指す非営利団体
これまで捨てられていた野菜の皮や果物の種、ジュースの搾りかすなどから新しい食品を生み出す企業を支援し、認証マークを発行しています
私たちにもできる!海外のアイデアを取り入れたアップサイクル
海外のすごい事例を見ると、自分には難しいと感じるかもしれません
でも、そんなことはありません!
私たちの身の回りにも、アップサイクルのヒントはたくさんあります
- 着なくなったTシャツやYシャツをリメイク
- → クッションカバーやエコバッグ、布ぞうりに変身!
- 飲み終わった牛乳パックやペットボトル
- → ペン立てや小物入れ、プランターに。
- 読み終えた雑誌や新聞紙
- → コラージュしてアート作品にしたり、おしゃれな包装紙として再利用。
- 割れてしまったお皿やカップ
- → 金継ぎ(日本の伝統的な修復技法)で、世界に一つだけのアートな食器に。
- 使い古したデニム
- → ポーチやコースター、パッチワークの材料に。
大切なのは「これはもうゴミだ」とすぐに決めつけず、「何かに使えないかな?」と想像力を働かせてみることです
SNSで「#upcycleideas」と検索すれば、海外のクリエイティブなアイデアがたくさん見つかりますよ
まとめ:海外のアップサイクルで、もっとサステナブルでおしゃれな毎日を
今回は、海外で注目を集めるアップサイクルの魅力と、Z世代におすすめのブランドやアイデアをご紹介しました
アップサイクルは、単なるエコ活動ではありません
捨てられるはずだったモノに新しい命とストーリーを吹き込み、自分だけの個性を表現できるクリエイティブなムーブメントです
海外の素晴らしい取り組みからインスピレーションを得て、まずは身近なモノからアップサイクルを試してみてはいかがでしょうか?
あなたの小さなアイデアが、地球を救い、毎日をもっと楽しく、豊かにしてくれるはずです
世界に一つだけのサステナブルなアイテムを、あなたの手で、あるいはあなたの選択で、暮らしに取り入れてみましょう!
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