繁体字で中国語を勉強したいと思ったことはありませんでしょうか。
台湾や香港に行く用事があってある程度勉強をしたいと思ってもあまりテキストはありません。簡体字ならあるけど、わざわざ繁体字に直すのが面倒。
そういった悩みを解決すべく私のオリジナルで繁体字のテキストをつくろうと思います!
と言ってもさすがに無理があるので、いくつかのテキストを参考にそれを簡体字から繁体字に直します。
シリーズ一覧はこちら。
では頑張って勉強していきましょう!
12.経験相、アスペクト助詞”過guo”、将然相
ここでは「~したことがある」という動作・行為の「経験」を表す「経験相」(動詞+過guo)の用法について解説します。”過guo”は経験を表すアスペクト助詞です。また、「もう間もなく~する」という「将然相」について解説します。
63.経験相~連動文の中の”過guo”
連動文の中で、過去の経験を表す場合、”過guo”は普通、2番目の動詞の後に置きます。
我去看過台灣電影。Wǒ qù kànguo táiwān diànyǐng.(私は台湾映画を見に行ったことがあります。)
64.動作の「完成」を表す”過guo”
“過guo”には、アスペクト助詞としての用法以外にも、動詞の後に付けて、その動作が確実に「終わってしまった」「済ませてしまった」ということを強調するのに用いられます。この場合、文末に助詞の”了le”を併用するのが一般的です。
你吃過飯了嗎?Nǐ chīguo fànle ma?(ご飯は済ませましたか。)
吃過了。/還沒(有)吃呢。Chīguole./Hái méi (yǒu) chī ne.(はい、済ませました。/いいえ、まだです。)
この”了”は「もう~してしまった」というニュアンスを表しています。また、還沒(有)~呢。Hái méi (yǒu) ~ ne.(まだ、~していません)の”呢ne”は、継続の意味を表します。
65.将然相~”要yào~了le”(まもなく~する)
「もう間もなく~する」という「将然相」(未来の表現)は、”要yào~了le“で表します。
【基本文型】「まもなく~します。」
我要回家了。Wǒ yào huí jiā le.(私はまもなく帰宅します。)
“要yào”の前に”快kuài” “就jiù” “將jiāng”などの副詞がよくつけられ、”快要kuàiyào ~ 了le” “就要jiùyào ~ 了le” “將要jiāngyào ~ 了le“の形で用いられます。
快要放暑假了。Kuàiyào fàng shǔjiàle.
水就要開了。Shuǐ jiù yào kāile.
他們將要離開這裡了。Tāmen jiāngyào líkāi zhèlile.
“快要~了”は、時間的に切迫している状態を表します。”快要~了” “就要~了”は通常、口語に用いられ、”將要~了”は書き言葉として用いられます。
将然相の疑問文では、文末に”嗎ma”をつけます。その答えが否定の場合には”還沒hái méi~呢ne”を用います。
學校快要放假了嗎?Xuéxiào kuàiyào fàngjiàle ma?(学校はまもなく休みに入りますか。)
對。/是的。Duì./Shì de.
還沒(放假)呢。Hái méi (fàngjià) ne.(まだです。)
今日はここまでです。お疲れ様でした!
参考文献
完全マスター中国語の文法[改訂版]
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